ガキ警察 1 (少年チャンピオン・コミックス)

ガキ警察 1 (1)
ガキ警察 1 (1)
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藤井 良樹 旭 凛太郎
秋田書店 (2005/07/08)
売り上げランキング: 79,138

「ガキけいさつ」です。この漫画を「ガキでか」と読ませないのはやはり偉大なる先達がいるからでしょうか。
TWO突風の藤井良樹旭凛太郎のコンビがチャンピオンに帰ってきました。
今回も天才的な二つ名は健在です。
はじめの5Pでさっそくやってくれます「はぐれすぎ刑事免職派」。
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
正直これを待ってたと言っても過言じゃないです。
ところであらすじです。

過激化する少年犯罪をビジネスチャンスととらえた帝威桜警備保障が『ガキ警察』を創設。
10年に一人と言われる悪童、「路地裏のファンタジー問題児」橘雷と「曲がったことは大嫌い、曲がった胡瓜はちょっと好き」沢松鈴夏がスカウトされ、少年犯罪に挑む。

はずなんですが・・・第1話から少年犯罪じゃないです。
盗撮。え?少年犯罪で盗撮って問題になってたっけ??
結局学校に反感をもった女生徒の犯行なのですが、それは結果であって、その盗撮問題がでたときは内部の人間というくくりだけで少年犯罪と結びつかない。
まぁ盗撮問題も深刻かもしれないけどそのために少年犯罪対策のガキ警察を投入するのはちょいと違うんではないでしょうか。(^^;
確かに内部調査はそれなりの年齢の人が向いてるだろうけどさぁ。
とまぁ、原作の藤井良樹氏は「物語構成 < 二つ名」だろうと推察できるので良しとします。
うん、だってこの盗撮編でもかなり良いキャラ出てくるし。
オタクンサーAKIRAXとかスゥィーティアンドサワーな先生やら。
正直キャラの強さでいまのところ引っ張ってる感はある。これ以降、どれだけエンターテイメント性を強いまま物語を構成できるかが見物です。
ボディガード編も本来の少年犯罪とは関係のない依頼で、その理由は相手に指名されたで片付いちゃうもんなぁ。
途中ドラッグやらリストカットやらでてくるけど結局はヤクザとの対決で最終的に少年が絡んでないし。
そういうとこやっぱり物語構成にもうちょい思慮が欲しい。
前作TWO突風に比べても旭凛太郎氏の作画のテンポが生かせていないんで、(アクションシーンが比べて少ないせいかな)もったいない。銀輪のような熱い激しい濃い作品の描ける先生ですから。
でもこの後上手くテンションを上げていけば島本和彦作品並に熱い作品に仕上がる可能性も秘めてます。

「別に何をやったっていいのさ。けどそのかわり・・・何やり返されても文句は言えないのさ」

このセリフなんてそんな片鱗を感じます。
とにかく好きなコンビなので期待しています!