Project PAPO resonance (マガジンZコミックスデラックス)
音楽を再生する謎のロボット「PAPO」をめぐる物語。
PAPOは人を幸せにも、不幸にもする(ほとんど幸せですが)ロボットでそれさえあればどんなストーリーも許容するというような短編集。
執筆陣は郷田マモラ、槇えびし、宇仁田ゆみ、安宅一人、しろー大野、加倉井ミサイル、岩岡ヒサエ。
中でも良かったと思うのが、しろー大野、岩岡ヒサエの両名。
しろー大野は同じマガジンZ誌に掲載されていた「武刃街」のノリではちゃめちゃなストーリーを展開させてくれ、はっきり言ってPAPOとか関係なくぶちかましてくれて爽快な面白さ。
岩岡ヒサエは音楽を上手く取り入れて、情緒あるお話に仕上げてくれた。こういう音楽が根底にあるお話はNHKで視聴者から思い出の音楽を募集してそれにまつわる話を漫画家が漫画する番組があるけど、それを地で行く感じ。うまいなぁ。
あと気になったのは名前をあまり聞かない両名。槇えびしと安宅一人。
槇氏は作画に艶やかさがあったが、ラストはびっくりしたが、個人的にはどうなんだろうかと。
安宅氏はお話はこなれた感じでよかったけど、たたみ方がベタになってしまった感じかなぁと。