宙のまにまに(2) (アフタヌーンKC)

宙のまにまに 2 (2)
宙のまにまに 2 (2)
posted with amazlet on 06.12.27
柏原 麻実
講談社
売り上げランキング: 152

今年から高校一年生の大八木朔は読書が趣味の文学青年。
しかし、幼少時代は幼馴染の明野美星に好き勝手引っ張りまわされ、心にトラウマを刻み込まれる。
その後引越したために、彼女とは離れる事になったが、しかし再び彼はその美星のいる土地に戻ってきた。
そして案の定、入学した高校では美星に引っ張りまわされることになってしまい…。
その他、朔に思いを寄せる蒔田姫、美星の親友でお目付け役の矢来小夜、エロス江戸川正志、吐血部長の路万を中心とする天文部青春グラフィティ。


今一番好きなラブコメの一つの今作。
なんといっても、登場するキャラが生き生きとしてて、キャラが立っている。特に笑顔がステキで仕方ない。
ラブの要素が薄いのは残念だけど、濃くしちゃうとこのドタバタ感やキャラの表情がコロコロ変わる生き生きとした感じも薄れそうなので、OKだと思いますよ。
美星の元気であっけらかんとした行動に笑い、姫ちゃんの純情にキュンとして、小夜さんの可憐さに心打たれるのがやっぱり正しい楽しみ方だと思います。


2巻では琴塚会長に萌えました。
典型的すぎるかもしれないけど、きっと諸読者様も琴塚会長に胸打たれたことでしょう。
いや打たれるべし!

巻末には某映画をモチーフにした次巻予告もありーので楽しみどころ満載。こういうタイプの次巻予告は知っている範囲だと「無敵看板娘」の荒唐無稽な次回予告がありますな、杏奈感じ。
自分の紹介文読み返してみるとすっごいぶつ切りのことしか書いていないんですが、それってやっぱり本作は日常の風景を描いているので大きな動きってのはないんです。だけどその日常を何気なく切り取って描くのが上手なんだと思います。

そういえば書き忘れましたが、天文知識もしっかりとしたものがベースとなっていて本格的ですよー。
柏原麻実氏は天文学部に所属していたとのこと