快男子Saniwa 1 (アクションコミックス)

快男子SANIWA 1 (1)
快男子SANIWA 1 (1)
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土屋 ガロン ふんわり
双葉社 (2005/07/28)
売り上げランキング: 56,050

まぁリハビリがてら・・・野球特集は後日。
土屋ガロンこと狩撫麻礼の新作、作画はふんわり(形容してるわけじゃないっすよ)。

SANIWAは劇団の座長であった。
彼は地域通貨で世の中を立て直す劇を演じたが、なんとそれを現実で行うことになった、それというものもヤクザの親分が仲間の老ヤクザの孤独死に頭を悩ませていたからだ。
義理本意制の地域通貨「アクリル通貨」それはそうして始まった。
SANIWAの驚くべき構想が現実となる・・・。

私狩撫作品は始めてだったりします。
なのであちらこちらで言われている狩撫麻礼臭というか雰囲気が全く持ってわからんのです。
その辺はご了承を。
まず読後第一に思ったことは計算高いなぁと。
ディティールにこだわるとその限りではないですが穴という穴がないですよね。
ディティールってのはいくらなんでも座長がこんなこと、とか無精髭生やしたおっさんにバスガイドが発情するか?とかまぁテキトーにいえばそんなとこです。
導入部ではアクリル通貨という謎のもので目をひいてそこからうまく説明できているし。
そっから動機云々を解説、ココに至る経緯etc。
それからアクリル通貨で出た結果を見せたり、危険性を示したり。
1巻の時点では完璧とも思えるお話運びです。
そのあいだにも読者の疑問に思ったSANIWAの本名。誰やねんて。
SANIWA=審神者:霊媒に入った霊魂と語り、霊魂の真偽を見分ける人、神のお告げを聞く人
とかですけどようは神のお告げ=「親分の願い」審神者=「それを実行する人」んだからSANIWAとかいう解釈でいいんですかね。
自信はないです(^^;
最後の旅行での一悶着ですが、アレって完全にテレビのヤラセですよね。
ようは「提起したい問題をより強く主張したいがために事実を捻じ曲げる」ってことです。
よく関係者でもないのに関係者の発言とかいって顔にモザイク声はフィルタってのがあったりするじゃないですか、それはその事実を際立たせるためにニュースなどで行ってるわけですよね。
この作品でもわざと劇団員に老ヤクザと若いヤクザを演じさせてその行為が駄目なことだっていうことを視聴者即ちこの場合では老ヤクザたちに強く理解させているわけですよ。
子供を叱るじゃないですけどそういう要領で。
あの展開は秀逸だったしやられた!とも思いましたね。
ちとSANIWA読みすぎだろ感もありましたが。
ただこの先どうやって展開するんでしょう?期待です。