ハチワンダイバー 1 (ヤングジャンプコミックス)

ハチワンダイバー 1 (1)
柴田 ヨクサル
集英社
売り上げランキング: 138


奨励会上がりの将棋指し、菅田。
プロの夢破れ、真剣師として生きていくが、その菅田の前に「アキバの受け師」なる者が現れ…。


いや、面白い。
ボクの求めていた柴田ヨクサルはコレだ!という感じ。
エアマスター」でバトル路線を突っ走りすぎた感があったんですが、谷ありきの「谷仮面」に近いフィールドにまた戻ってきてくれました。
この作品も強烈な印象の「アキバの受け師」ありきでお話が進んで、将棋の対局はもちろん、バカなことやってんなーっていう部分も内面を激しく描くヨクサル節炸裂。
菅田が真剣師として練成されていく過程もグイグイと読ませる。やっぱり大ゴマの使い方が秀逸ですし、内容的にも大満足でございますよ。
そして、1巻は仕組まれたようにヒキが美しく2巻も買いたい!と思わせる編集もすげぇ。


あとはヤンジャンだけにアクの強い絵が嫌われて、打ち切りだけが心配です。個人的にお気に入りだった「にらぎ鬼王丸」「EVIL HEART」あたりが切られた(前者は漫革で、後者は書き下ろしで続いたが)ので、それらとはヤングアニマルの巨頭の移籍ということで比較できませんが、油断は禁物と。