もやしもん(2) (イブニングKC)まで以下続刊

もやしもん 2 (2)
もやしもん 2 (2)
posted with amazlet on 05.10.23
石川 雅之
講談社 (2005/10/21)
売り上げランキング: 1,125
おすすめ度の平均: 5
5 お酒が飲みたくなります

かもすぞ〜。
ほのぼの農大ライフです。
基本的にお話の進行は日々の農大ライフ。
主人公は細菌の見える特異な体質でそれに目をつけた教授のゼミでのお話がメインです。
細菌が見えるということで読者からも細菌が見えるように独自にヴィジュアライズされていて、その細菌がまたカワイイんだコレ。
ちょんまげみたいのした細菌だったりとか、タコ足みたいな細菌だったりとか。
ピロリとかアクネ菌とか良く聞いた事のある菌だったりしてもなんか愛着が湧いてしまうくらい。
作者の石川雅之先生は細かい書き込みが丁寧で、コマの隅々まで色々描き込まれていることで核となる菌もきっちり描かれているし。
欄外にもびっしりと菌や登場人物の紹介をしていてしかもそれは連載時と(たぶん)同じもののようで毎回コメントがちがったりしてまた1つ違った楽しみがあります。
細かく見ていくとキャラの描きわけ云々とかいえるかもしれないけど、そんなことあまり気にならないくらいそれ以外が充実していて良し。
物語としては毎回ほのぼのありバタバタありのコメディという感じですが、たまに挟まれるシリアスな会話(樹の謎)などが気になるばかり。
装丁も面白くて1巻では農大をモチーフにしていることよりエコを前面的に押し出した雰囲気に。(一部媚びていて嫌だという意見もどこかでありました、ソース忘れた。)
2巻ではid:dominoの編集後記様でも語られているようにカバー、折り返し、カバー下など至る所から遊び心の感じられる良い装丁になっています。
特に本の下部には印刷の具合で細菌の顔が写るようになっているのはかなり面白かった。そういった作品て他にあったけか?
2巻の配色が白を基調としていて派手派手しいとはまた別の意味で光が乱反射して目立っていました。
近頃凝った装丁というのは多くて*1その中でも個人的にはお気に入りの一品です。でもまたそれが売り上げに直結するかどうかっていうのは未知数なのかもしれないけど、出版社にはそういう挑戦的な事をこれからもやってほしいものです。
そしてカバーとおなじように石川雅之先生もあっと驚く作品というよりもしみじみ良い作品というのが多いです、週刊石川雅之もオススメ、たぶん一緒に置いてあるだろうから買ってみるのも一興です。

*1:トモネンとかぶっせんとか