末次由紀先生回収問題

私はこういう構図が苦手だから、資料を参考にして書いてみる⇒上手な人のを参考に書いてみる⇒トレスしてみる。
という風にエスカレートしていったんだろうなぁ。
初めは参考の意識をもっていたんだろうけど、繰り返すうちにその感覚は麻痺していって、トレスに至ったんだろう。
読者に最後まで嘘をついてはいけないよ、腕を上げて、「嘘」から「本当」にしなきゃいけない。
人間、なんでも悪いほうに慣れてはいけないよなぁ。
未だこの世は広い様でも同じ話題が扱われていますが、気になる記事が。

ま、ぶっちゃけ少女漫画の場合(少年誌もかもだけど)、

パクリに限りなく近い形での「参考指示」が編集から

普通に出るものらしいですけどね(汗)。

真実は分かりませんが、なんかもう、作者1人の責任ではないですよね。(件により違うと思いますが)
全体的にぬるま湯につかっていたために罪の意識に乏しいのだろうなぁ。
末次氏も謝罪文を載せたものの自作自演疑惑と反省しているのかハッキリしない対応ですし。
ほぼ自分の力で作り上げたものを細かい部分で批判されるのが嫌だったのかもしれないけど、それは逆に作り上げた者にしては細かくとも大きくとも同じ創作物で、そのことについて真摯に受け止め、改善していく姿勢をとる事は当たり前のことで擁護されることではないと思う。
もちろんそれには編集サイドの責任だってあるだろうし、漫画家1人の責任ではないと思うが。
人間自身、何をする際でもまずは模倣から入るわけで、模倣したという事実のみ糾弾されるべきことではないし、その過程を乗り越えてこそのオリジナリティでありアイデンティティであるわけで。
末次先生にも末次先生なりのアイデンティティがあってそれは尊重されるべきだし、していくつもりだ。
でも他の人のアイデンティティもあるわけで、大小あれどそれを侵したことによる反省とか後悔を感じることがいまは一番大切なのだと思う。
そして、悔しければ、もう一度精一杯努力して同じ土俵に戻ってくることくらいやって然るべきである。
買春でつかまった島袋光年先生も実際刑務所に入れられた花輪和一先生も、今ではしっかり連載をもってやっている。
人間、失敗だどんなことでも誰でもするわけだし、それをいつまで悔やんでても仕方がないことだと思う。
一番辛いのは末次先生の作品をまっていたファンであるのだろうし。
一方的に発表を停止されることはエンタテインメントを供給する側としては無い様にしなければならない事態だろうし。
だからこそ、これを乗り越えてもう一度復帰してもらいたいと思う。俺もSilverは面白いと思いますし。


著作権の全体の問題として、それをチェックする機構が弱くなっているのが現実問題あると思う。
同人誌だったり、P2Pだったり、海賊版だったり、のまネコだったり著作権法が申告制だということもあると思うが、反故にされている感が強いと思うのは俺だけだろうか。
法を策定するだけなら簡単だが、それをしっかりと機能させるには強固な仕組みが必要だと思う。
きっちりとした対応よりもボーダーラインをしっかりしないと、現状では行き着く所まで行った加害者も被害者も両方法律の被害者である気がする。
もうなぁなぁではなり行かない時期に来ているのだろう。


それにしても講談社は良くない事続き。
バガボンド回収、この事件、xxxHOLiCの最新刊もページの染料がページ全体にべっとりしみこむミスが一部あるらしいし、ヴィンランドサガは移籍だし、マガジンはあいかわらずクオリティヒクスだし。

(一部改訂しました、文章力ねぇなぁ俺)