最強!都立あおい坂高校野球部 1 (少年サンデーコミックス)〜3

まずは甲子園が盛り上がっているところで高校野球漫画からいってみよう。
おおきく振りかぶって」といきたいとこですがいろいろなサイトでもとりあげられてるので初めはやめとこうかなと(^^;
そいでもって週刊少年サンデー連載のこの作品。

最強!あおい坂高校野球部 3 (3)
田中 モトユキ
小学館 (2005/08/08)
売り上げランキング: 2,878

リベロ革命」「鳳ボンバー」の田中モトユキ先生の野球漫画です。

少年野球チーム、荒川ボマーズの北大路輝太郎、小林虎鉄、柴田伸之助、梅宮右京、松方雅治の5人。
彼らの女性コーチ、菅原鈴緒の高校時代には野球部は甲子園に行けなかった。(高野連の規定によりもちろん鈴ねぇは出れませんけどね)そのときの涙を見て、彼らは鈴ねぇを甲子園に連れて行くと約束する。
そして月日は流れ・・・。

とにかく特徴という特徴もハッキリいえばないんです。
理論的でも熱血でもそういう系統という系統に属さない良い意味で「普通」の野球漫画ではないかな。いまんとこ。
あえていうならキャラ先行型って感じでしょうか。
鈴ねぇだけでも買う価値ありですよ〜。
でも変な魔球がでてくるわけでもない、気合でどうにかしちゃうわけでもない。
だからすらすら読める、読みやすい。
基本はナインが監督(鈴ねえ)のた皆のため、ライバルのために甲子園に行く。それだけ。
もちろんその前にはいろいろな壁はたちはだかるし、様々な苦難もあるだろうけど。
お話の展開も少年誌に連載しているって感じ。序盤人気の掴みでそれ以降本格的にっていう。
やっぱり初めはとくに小難しいことはなしに主人公たちの強さってのを際立たせている。
そういう強さを見せるのは2巻まで続いていて掴みはバッチリ。
3巻では星南戦でキャッチャー松方の理論的なリードが展開され始めて、徐々に野球の面白みが増してきているかな。
キャラ先行型の漫画なだけに嬉しい嬉しい。
だけどキャラ先行のおかげで生じそうな弊害が・・・主人公達はかなり上手い設定でそれに対する敵を作るのにそれ以上の選手が必要になる=インフレが生じる。
そういうこってです。
ジャンプ漫画系のインフレになっちゃうとちょっとどうなんだろうと感じないでもない。なんとか保ってほしいもんです。
主人公が1年ていうのも下手するとそれに加速をかけますよね。
主人公たちが上手い設定は他にも少年漫画的敗退⇒成長⇒勝利のカタルシスがなくなってしまうんではないかなぁとも。
それでも最近の野球漫画の中では基本的な従来の野球漫画に近いスタンスです。
心配事もいくつか上げましたけどやっぱりスポーツもので実績のある方なので心配はないんじゃないかなぁ。
お色気あり、理論あり、情熱ありのいい少年漫画になってほしいです。