魔人探偵脳噛ネウロ 1 (ジャンプコミックス)

魔人探偵脳噛ネウロ 1 (1)
松井 優征
集英社 (2005/07/04)
売り上げランキング: 100

各所で話題のドーピングコンソメスープが収録されたネウロです。
帯でもDCSのレシピ公開とめっちゃプッシュされてます。肝心のレシピでしたが自主規制の黒塗りが多くて・・・でも逆に想像意欲を掻き立てられますね(笑
最後のおいしくつくろうという情熱がシェフには無かったと思うのですが気のせいですか。
作者の松井優征先生はステキな方です。
こんなコメントだって残してくれてます。

理論的には、人間は牛乳とホウレン草だけで生きていけるのでは…?
今度試してみます。

何故そういう結論に至ったんですか?先生!?
結果も合わせて知りたいです。

待望のメタルマックスシリーズの続編、メタルサーガが発売!
…でもやる時間ないなぁ…

メタルマックスファンの自分としてはなんかこうシンパシーを感じますな。
メタルサーガはサクサクと進むので時間の無い方でも是非。


そして、なんと単行本の折り返しにこんなコメントが・・・。

推理ファンでない人のほとんどは、
犯人をカンで当てようとするそうです。
………僕もそうします。
どうぞ、本作を読む時も、
思う存分に犯人をカンで当てたり、
事件の説明を飛ばしながらお読みください。
……実はこれ………推理物の皮をかぶった、
単純娯楽漫画です。

わかっちゃいたけどぶっちゃけるとは(笑
でも実際そうなんですよね。
細かい説明はGUNP.JP様に書いてありますが、こちらで簡単に説明すると。
魔界から来た謎が好物の正体不明のネウロ、魔界の謎に飽きたんで降りてきました。そして、不幸にも親父が謎の変死を遂げた桂木弥子に取り付き(傍に居座る)ます。
そしてネウロは弥子の体をカモフラージュにして謎を解いていくんですが、ここがすごい。魔界777ッ能力を使うんです。
え?なんだそれはって?
ようするに四次元ポケットでつよ。単純計算で777回謎を解くのに都合の良い道具が出てきます。
探偵とは名ばかり、ようはドラ○もんの亜種です。
それだから松井先生自ら折り返しでぶっちゃけちゃってるんでしょうね。
とくに考えなくても勝手に道具が謎を解いてくれて、後はその謎を楽しむわけですから物語構成力があるわけではないし単純娯楽漫画ですな。
ただ単純娯楽漫画にしたってその描くセンスが凄い。
パースを無視した独特の絵、極端にデフォルメされたパースになっていたりして下半身がめっさ細かったりしますが、それが松井先生独特の味となって出ています。各所で言われていますが荒木飛呂彦先生似のセンスですよね、ポージングとか。
ヒロインはギャグ要因になっていろいろ弄られるし。周りから見たら軽く頭の弱い人じゃないですか。
あとは描写にたいするアイデアでしょうな、ドーピングコンソメスープ然り、少年誌的にスレスレの殺人動機もアレだし、ネウロは鳥っぽいしもう松井ワールド全開です。
これで物語の構成力がつけばかなりの漫画家さんだと思います。伸び代はめちゃくちゃあると思うんでネタ漫画で終わって欲しくないですな。大化けも有り得ると思うし、期待してます。
とりあえずこの作品は読む人を選びそうなのでご注意を。